前回、イタリア人（日本非居住者）が日本で不動産を購入できるのか？
という記事を書きましたが、その続きです。
結果としては、購入できました！
さて購入の手順（準備）です。
１. 宣誓供述書を用意する。
夫の場合は、イタリアに住んでいないので、居住地の大使館（領事館）にて身分証明となる宣誓供述書を取得することとのことでした。
仕事の関係で中国に居住しているのですが、大使館（領事館）は飛行機で移動するような距離で非常に遠く、郵送は受け付けていなくややこしそうでしたので、日本の領事館でお願いしたところ、当初は居住地の大使館（領事館）でとのことだったそうですが、もう一度お願いしたところ受け付けてくれました。
事前に日時を約束して大使館（領事館）に行き、書類に記載をして承諾をしてもらい、お金を払って終了です。
書類は事前にメールでもらっていたようです。
さて、この宣誓供述書（正式名は異なります）とはフォーマットがあって、その項目の中で承認してもらいたい項目をチェックして必要事項を記入しサインをし、大使館（領事館）が承認するというものでした。
（後から自分でチェックするとそれも承認されてしまうので、変なフォーマットだなぁと思いました。。）
司法書士の先生も、こんな書類は初めてだ。。と仰っていました。
まぁ、イタリアっぽいといえば、イタリアっぽいです。笑
宣誓内容は、
・住所（居住地）
・名前
・生年月日
（・サイン）
でした。
登記書に記載する内容があれば良いみたいです。
２.宣誓供述書の翻訳書を用意する
１のイタリア語の書類を翻訳したものです。翻訳して翻訳書の名前とサインが必要です。これは法定翻訳人でなくとも、誰でも良いとのこと。なので私がやってみました。
司法書士の先生曰く、翻訳があっているかどうかは誰も見ないそうです。しかも、宣誓供述書原本よりも、こちらの翻訳が大切らしいです。
イタリア特有の言い回しなどが多くて、結構難しかったです。わかりにくいところは、夫に一度英語にしてもらって、そこから日本語訳にしましたが、夫も英語に翻訳しにくいと言ってました。
また、日本の登記ではアルファベットは一切使用できないので、名前や海外の住所は全て漢字かカタカナで表記しなければなりません。夫の場合は中国の住所でしたので全て漢字で登記となりました。
宣誓供述書の原本内にはローマ字表記でしたので、中国の漢字の住所は記載されておりませんでしたが、翻訳の時に漢字で書くということになりました。この辺が結構厄介で、司法書士の先生も色々電話で確認をしながら進めてくださいました。
３.送金
イタリアからの海外送金でしたので契約日に間に合うように事前に送金しました。
イタリアの銀行は厄介でした。。
送金に関する記事はこちら（予定）
４.契約
不動産屋さんを通じて契約です。
日本人は印鑑ですが、外国人はサインでOKとのことでした。（ただし、宣誓供述書内のサインと同じであること）
今回は共有名義だったので、
私（日本人）が用意したものは、
・住民票
・身分証明書（パスポートもしくは免許書）
・印鑑
夫（イタリア人）が用意したのは、
・宣誓供述書
・上記の訳文
・パスポート
これだけでした。
外国人は住民票がないので、その代りとなる宣誓供述書が必要になるというだけでした。
・その他注意点
税金類の支払いは、共有名義の場合、上に記載された方にまとめて送付されるそうですので、私の名前を先に記載してもらいました。下に記載された夫のものとには郵便物は届くことがないそうです。
夫の場合は、イタリアにも日本にも住んでいないので、どうなるかと思っていましたが、意外と簡単にいきました。
そして、本日、登記書類が届きました。
無事に済んだようです。
やっぱり日本はスムーズに進みます。本当に楽！！！
よかった、よかった。
後は、夫の住所が変更になった時とかに、またイタリア領事館にお世話になるのかなぁと思うと、ちょっと面倒くさいところですが、仕方ありませんねぇ。
